第7話|27年働いて、仕事より人間を学んだ🤣

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27年も同じ会社で働いていると、仕事のことだけじゃなくて、本当にいろんな人を見ることになる。

社長、職人、下請け業者、銀行、税理士、行政書士、お客さん。

立場も考え方も、みんな違う。

そして気づけば、仕事を覚えたというより……

人間を見る目の方が鍛えられたんじゃないか?

と思うようになった。

経営と現場では、見ているところが違う

うちの場合、社長は完全に経営側。

私はというと、経営側のことも見るし、現場のことも見る。

だから、社長と話していて、

「そこは分かる。でも現場はそう簡単じゃないんだよな」

と思うことも結構あった。

経営側は、もちろん利益を残したい。

でも現場は、まず仕事をきちんと納めることを優先する。

例えば、現場で変更が出れば追加見積を出す。

でも、追加した金額がそのまま満額で通るとは限らない。

実際には、

「ここまでは認めてもらえるけど、ここは妥協しないと……」

みたいに、相手との落としどころを探しながら仕事を進めることもある。

ところが、そこで利益のことだけを考えて、

「見積もり通り全部通せ」

「人工をかけすぎるな」

「材料を無駄に取るな」

と、一つ一つをシビアに見すぎると……

逆に現場がやりにくくなることもある。

段取りが崩れたり、余計な手間が増えたり。

結果として、最初に削ろうとしたもの以上の無駄が出ることだってある。

だから私は、社長にも説明した

もちろん、社長に言われたことを何でも「はいはい」と聞いていたわけじゃない。

必要なときは言う。

でも、ただ

「それは無理です」

と言うだけじゃない。

その時の現場の状況を説明して、

「こうすると、こうなります」

さらに、

「前にも同じようなことをして、こういう失敗がありました」

と、過去の経験も出す。

その場の状況と、今までの失敗。

それを全部つなげて話して、

「だから今回は、こっちの方がいいと思います」

と持っていく。

そうすると、最終的には社長も、

「……じゃあ、それでやって」

となる。

今思えば、27年間で私がやっていたのは、こういう調整だったのかもしれない。

安いからって、いい下請けとは限らない

これも、長くやってきて学んだこと。

下請けを決めるとき、

「安いから」という理由だけで簡単に決めない。

多少高くても、きっちり仕事を納めてくれるところに協力をお願いする。

その方が、結果的に現場がスムーズに進むことが多い。

安いところに頼んで、後から手直しが出たり、段取りが崩れたり、余計な手間が増えたりしたら、

「安く頼んだ意味、どこ行った?」

ってなるからね。

逆に、自社の職人には、

現場の段取りは現場の人間に任せる。

その代わり、

報告は毎日してもらう。

全部を上から細かく指示する必要はない。

でも、任せっぱなしにするのも違う。

「任せる」と「放置する」は別物。

これも、長く仕事をしてきて身についた感覚だと思う。

人を見る目も、少しはついた

27年もいろんな人と仕事をしていると、

「あ、この人はちゃんとしてるな」

とか、

「この人はちょっと気をつけた方がいいな」

というのも、なんとなく分かってくる。

例えば仕事のスピード感。

見積もり一つとっても、きっちり早く出してくれる人は、実際の仕事もきっちりしていることが多かった。

もちろん、遅いから仕事ができないと決めつけるわけじゃない。

忙しい会社なら、単純に手が回らなくて遅れることもある。

だから、一つのことだけで判断はしない。

結局は、

会ってみないと分からない。

電話だけじゃ分からないんだよね。

話し方。

受け答え。

そして、

話を盛らない人かどうか。

これ、結構大事。

みんな、自分をよく見せようとして、話をだいぶ盛るからね🤣

だから私は、話している内容だけじゃなく、

「この人、今ちょっと自分を大きく見せようとしてるな」

みたいなところも、なんとなく見るようになった。

もちろん、それだけで人を決めつけるわけじゃない。

最後は一緒に仕事をしてみないと分からない。

十人十色

27年間働いてきて、本当にいろんな人と関わった。

考え方も違う。

仕事のやり方も違う。

大事にするものも違う。

まさに十人十色。

そして、これは自分自身にも言える。

私だって我が強いところがあるし、普通の人からしたら、

「この人、扱いづらいな」

と思われる部分もあると思う。

でも、無理に人に合わせるつもりもない。

会社では意見を言う。

でも最終的に決めるのは社長。

経営者には経営者の考えがある。

職人には職人の考えがある。

その間にいるからこそ見えることもある。

27年働いたからこそ、

「どっちが正しい」じゃなくて、「立場が違えば見えるものも違う」

ということが、少し分かるようになった。

そして、知らないより知っていた方が、人生はきっと楽しい。

仕事のことも。

人のことも。

世の中のことも。

朝ニュースを見るようになったのも、結局は「知らないより知ってた方が面白いじゃん🤣」と思ったから。

現場でちょっとしたニュースの話ができるだけでも、会話が広がる。

銀行の人と話すときも、税理士と話すときも、知らないより知っている方が話が面白い。

27年間。

仕事をしてきたつもりだったけど、

振り返ってみたら、

仕事を通して、人間のことをずいぶん勉強させてもらったんだな。

そう思う今日この頃です。

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